阪大・神戸学院大など

日刊工業新聞、2007年(平成19年)2月23日

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微小物質のシーズ提供
ソフトマテリアル・プロセス研究会 参加企業を募集

 大阪大学接合科学研究所、神戸学院大学などの教員らで構成する「ソフトマテリアルプロセス研究会」は07年度の活動内容を決め、参加企業の募集を始めた。有機、生体材料に注目したエマルジョン(乳濁液)からナノ・マイクロ粒子設計に関するプロセス技術シーズを産業界に提供する。医薬、化学、食品など幅広い分野から30社の参加を見込む。
 テーマの一つはナノ粒子、粉体を出発原料としたソフトマテリアル複合粒子の作製プロセスの研究。福森義信神戸学院大教授の流動層湿式スプレー法、内藤牧男阪大教授のせん断場を利用した機械的粒子複合化技術などを紹介する。これらのプロセスは、構造は単純だが、プロセス自体はブラックボックスで体系化が進んでいない。この分野の科学的な視点での検討と成果の技術移転を行う。また、ソフトマテリアルの合成・乳化の構造制御と生体適用システムの機能化設計では、九州大学の前田英明教授らのマイクロリアクターなどモノづくり技術、薬物送達システム(DDS)への展開を紹介する。
 期間は07年度1年間。技術指導4回と全体会議2回を開く。問い合わせは事務局のカネカテクノリサーチ(神戸市、078・574・1506)まで。